ラッパー×ファッション“50セント”【ヒップホップ、G-Unit、Pelle Pelle】

Fashion

50セント(50 Cent)
本名:カーティス・ジェームズ・ジャクソン3世(Curtis James Jackson III)は、ニューヨーク出身のラッパー、テレビプロデューサー、起業家、俳優である。1975年7月6日生まれ。

1996年、50セントはRun-D.M.C.のメンバーだった故ジャム・マスター・ジェイ(Jam Master Jay)に弟子入する。JMJはラップを学び始めたカーティスに“人々の注目を集めるフックライティングの芸術”を伝授する。
ハスラーとしての野心を兼ね備えていた50セントは、1999年にメジャーレーベルのコロムビア・レコード(Columbia records)とレーベル契約を結ぶ。キャリア初期の代表アルバム“Power Of The Dollar”(未発表作品)を制作した。

2000年にコロムビア・レコードからメジャーデビューする予定だったが、アルバム発売予定日の2ヶ月前に銃撃事件に巻き込まれた。50セントは合計9発の銃弾を被弾する。この事件がコロムビア・レコードに発覚しアルバム発売が中止された。銃撃事件後、コロムビアは50セントとの契約を解除した。

発売目前でお蔵入りとなった“Power Of The Dollar”の告知用カセットテープ

“Power Of The Dollar”に収録予定だった曲“Ghetto Qu’Ran”に地元ギャングの名前が含まれており、50セントへの銃撃とジャム・マスター・ジェイ殺害の原因となった可能性がある。この過激な歌詞の内容と銃撃事件が影響し50セントはアメリカのレコーディングスタジオから追放された。

50セントはカナダへ北上することになる。そこで、ミックステープ“Guess Who’s Back”を制作し、2002年5月21日にアメリカのインディーズ・レーベルFull Clip Recordsからリリースされた。音楽評論家からの評価は高く、アメリカのアルバムチャート“ビルボード200チャート”で28位を記録している。

その後、エミネムのレコードレーベルShady Records及び、Aftermath Entertainment / Interscope Recordsと契約を結び、メジャー・デビューアルバム“Get Rich Or Die Tryin’”をリリースした。

50セントのファッションへの取り組み

50セントはビジネスで大きな成功を収めており、多種多様な業界に資金を投入している。現在までに、タレントマネジメント業、レコードレーベルの設立、テレビ番組の制作、映画制作、ファションブランド、香水、酒、ビデオゲーム、モバイルアプリ、書籍出版、ヘッドホン、健康飲料や栄養補助食品などを展開/発売している。

50セントのファッション業界でのビジネスは自身のブランド「G-Unit Clothing Company」の設立と、リーボック(Reebok)とのコラボスニーカーの発売などがある。

ハスラー精神を忘れないビジネスマン“50セント”

“G-Unit Clothing Company”

2003年、エコーアンリミテッド(Ecko Unltd.)の創設者、マーク・エコー(Marc Ecko)と組んで、自身のヒップホップグループ「G-ユニット(G-Unit)」のファッションブランド「G-Unit Clothing Company」を設立した。エコーは「G-Unit Clothing Company」ブランドのマーケティングと販売計画を担うことになった。マーク・エコーはこの契約について「ナイキとマイケル・ジョーダンがエア・ジョーダンのために一緒になったようなものだ」と例えている。現在、「G-Unit Clothing Company」の展開はオンライン販売のみとなっている。

G-Unit Clothing Companyのプロモ写真

リーボックとのコラボスニーカー“G6”

2003年11月11日、”G-Unit Collection by Rbk”から50セントにとって初のスニーカー“G6”が発売された。ニューヨーク、フィラデルフィア、ロンドンといった世界の主要都市で発売されたこのスニーカーは1日で完売した。 リーボックのデビュー作の中で当時最高の売れ行きを記録した。売上金の一部は50セントが支援する慈善団体に寄付された。50セントはリーボックとのコラボスニーカーについてコメントしている。

G-Unit × Reebok“G6”

「俺のリーボック×G-Unitスニーカーは、望んでいた通り店頭で爆発的に売れた。話題がストリートに広がり、俺は新しいMV「Stunt 101」の中でこのスニーカーについてラップしている。ファンの皆は間違いなく感じているハズだ」

50セントのお気に入りブランド

1978年にマーク・ブキャナン(Marc Buchanan)によって設立された“Pelle Pelle”は、アーバンカルチャーの定番ブランドである。豊富なカラーバリエーションと優れたデザインで人気をストリートの獲得した。50セントはプライベートシーンでペレペレのジャケットを愛用している。

Pelle Pelleのレザージャケットを着た50セント

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