ヴァージル・アブローにとって最初のブランド“Pyrex Vision”

Fashion

PYREX VISION(後にOff-White™へ発展する)は、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が愛したものへのオマージュを込める手段であった。ヴァージルが愛したヴィンテージの広告やポスターデザイン、ラフ・シモンズ(Raf Jan Simons)、そして90年代に全盛期を迎えたメゾン・マルジェラ(Martin Margiela)からインスピレーションを得ていた。

Champion製ショートパンツをPYREX仕様に再構築

ファッションに関する教育を受けたことが無かったヴァージル・アブローが、最も有名で愛されるデザイナーの一人となったことは並大抵のことではなかった。シカゴ郊外の裁縫師をしていた母親のもとで育ったヴァージルは、自身の境遇に不満を持つことはなかったが、ファッション業界との繋がりもない状況からキャリアをスタートさせた。

塗装業を営んでいた父親の印象を良くするために、ヴァージルはウィスコンシン大学の構造工学科に入学した。ここでの経験がクリエイターとしての展望を形成し定義することになった。建築家としての目、グラフィックデザインやミッドセンチュリー広告の知識、そしてシュプリーム(Supreme)などのブランドを愛したヴァージルは後にコラボレーションを実現させた。

VIRGIL ABLOH x Supreme

ヴァージル・アブローにとって最初のブランド“Pyrex Vision”

2012年、ヴァージル・アブローにとって最初のファッションブランド“Pyrex Vision”を立ち上げた。他ブランドで販売されていたスウェットシャツ、ショートパンツ、ソックス、チェック柄シャツなどに“Pyrex”や”23”をスクリーンプリントして再加工した。(「23」はヴァージルにとって幼少期のヒーローであるマイケル・ジョーダンへのオマージュ)

ヴァージルはラルフローレン(Ralph Lauren)の終売した服を40ドルで購入。そこにスクリーン・プリントで加工し550ドルを超える価格で販売した。

16世紀イタリア・ルネサンスの画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)の絵画をプリントしたアイテムもリリースした。

「ヒップホップ集団“A$AP mob”のメンバー達がダウンタウンから(ニューヨークの)ローワーイーストサイドに来たり、事務所に来たりして僕や友達もそこにいたんだ。みんなハイファッションとストリートウェアをミックスしていた。それで、Pyrex VisionというブランドがOff-Whiteに繋がった」

Virgil Abloh Talks His Fashion Journey, Off-White Conception, and Career Advice

Pyrex Visionというブランド名の由来

ヴァージル・アブローはインタビューの中でPyrex Visionの由来について「単なるコンセプトです。ただ、好きな言葉を2つ組み合わせただけです」と語っている。

Pyrex VisionからOff-Whiteに変わったきっかけ

Pyrex Visionで表現したストリート・ウェアから、ハイ・ファッションとストリート・ウェアを融合させたブランドOff-Whiteを立ち上げた。

「Pyrex Visionがアートピースであることに気づきました。一時的なものだった。そして、何か永続的なものを作りたいと思った。当初のコンセプトに縛られることなく、新たなコンセプトを考えたいと思っていた。僕が目指したのは、ハイ・ファッションとストリート・ウェアの対話を伝えることだった。だから、オフホワイト(Off-White)というブランド名は、僕の中ではブラックとホワイトの間を意味している。つまり、その中間は両方のジャンル(ハイ・ファッションとストリート・ウェア)のファッションのミックスなんです」

Virgil Abloh Talks His Fashion Journey, Off-White Conception, and Career Advice

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